Jupiter Images
2019/05/24 (UTC)

 

by M. Murakami

季節はずれの高温の晴天が続いて湿度も低く、夜間は快適な気候になっている。この日は夜になっても風は弱く、雲はなく低空からの撮影を企てる。
シーイングはあまり良くなかったが、南中過ぎの16h(GMT)までで、七回の撮影ができた。木星面経度幅で100度ほど撮影できた。

木星面には、はじめは永続湾BCが、南温帯(STZ)に丸く縁取られた明班で認められる。その南上の小明班はA5と符号が付けられている。
南赤道縞(SEB)のCMII=220°W付近には、前回17日にも見られた明班(*)が明るくなって見えている。
時刻を追って、このところ変化の見られる大赤斑(GRS/Great Red Spot)が、右縁から入ってくる。
最後のB光画像では、参照図のように暗い大赤斑から前方に同じ濃度の飛び出しが見られる。南熱帯縞(STrB)との間は切れているように見える。

大赤斑の前方では、南赤道縞(SEB)から南南温帯縞(SSTB)まで多数の暗い縞が認められる。後方と比較して複雑になっている。
北半球には、北温帯縞(NTB)と北北温帯縞(NNTB)が見えている。北熱帯(NtrZ)が明るくなっている。

衛星は、途中でイオ(Io)が木星の後から出現して離れていった。エウロパ(Europa)は接近してきたが、観測時間中には衛星現象は起きなかった。

画像をクリックするとR・G・B・IRの全画像が出てきます。