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2020/09/21(UTC)

 

by M. Murakami

八月は晴天傾向であったが、九月になると秋雨前線が南下してきて、中旬過ぎからは曇天傾向が続いた。
この日は台風接近前の晴れ間て、南中(09:55GMT)を挟んで四回の撮影出来たが、うまくインターバルは取れなかった。
木星はいて座にあり南中高度は32゚に過ぎず、なかなか良いシーイングに恵まれない。

今回も、大赤斑が見えている経度で、北温帯稿擾乱(NTBs jetstream outbrwak)に伴う白斑(leading spot)が写っている。
白斑の経度は、ω1=202゚Wで、だいぶ前進している。前回(30 Aug.ω1=310゚W )から22日経っていて、ドリフトは-4.9゚/dayである。
南南温帯(SSTZ)には、白斑(WS)が、A1からA3まで見えている。永続湾(BA)は、大赤斑に対して少し前進している。
南赤道縞(SEB)は、大赤斑の前方と後方を比較するとだいぶ様子が異なっている。
画像上の黒点は第一衛星イオの影で、右図では西縁に接している。

画像をクリックするとR・G・B・IRの全画像が出てきます。単光色画像は80%に縮小してあります。