Jupiter Images
2021/06/02(UTC)

 

by M. Murakami

木星は、1月29日の「赤径合」以降は朝方の空に移って「やぎ座」で順行を続けた。
5月には「みずがめ座」に入って、26日には「西矩」となり、日の出には南中するようになり、夜半過ぎの観測対象になっている。

今年の梅雨入りは、関西・東海までは5月中旬となり、関東でも雲の多い日が続いていて、なかなか撮影の機会が少なかった。
この日は夜半過ぎに様子を見ると下弦過ぎの月と木星・土星が見えていて、今季初の撮影となった。

東の低空には雲が出ていて。二回目の途中で曇られて終了としたが、
片付けている途中に明けてきた空は晴れはじめて再び木星が見えるようになっていた。

下段の画像は、昨年との比較画像で、赤道帯(EZ)には中央に赤道帯縞(EZB)が顕著で、
その北側の赤道帯北組織(EZn)は薄暗く赤味のある様子に変わっている。
北半球では北温帯縞(NTB)が太く顕著である。北北温帯縞(NNTB)以北は、マダラ模様が見えている。
南半球では、大赤斑(GRS)から前方に伸びる南熱帯バンド(STrBand)が細いが顕著に見えている。
南温帯白斑(STZ-AWO)とマークしてある明部は、今年四月上旬に発生した明部である。

画像をクリックするとR・G・B・IR・B2の全画像が出てきます。