Jupiter Images
2021/06/10(UTC)

 

by M. Murakami

三日続けての撮影となるが、この夜は雲が多く流れて、うまくインターバルが取れて撮影できたのは一回だけだった。
シーイングも5/10と前二日より悪かったが、大赤斑(GRS)の見えているところなので強行した。
この三日間の撮影でほぼ木星の全周を眺めることができた。

木星面は、大赤斑が中央右側にあり様子が判る。赤味が前年より薄くなったと言われている。
前方には循環気流に乗って、STrBand が前方に細く伸びている。

SEBはこの経度では南組織が濃く大赤斑部に流れ込んでいる。北組織は細くあまり目立たない。
EZは南側(EZs)は青味があり明るく見えているが、北側(EZn)は赤っぽく薄暗くなっている。
NEBは南組織は濃く見えているが、北組織は淡化しつつありNEBが細く見えているところもある。
NTBは幅広のはっきりとしたBeltとして全周で見えているが、NNTBは断片的にしか見えない。

画像をクリックするとR・G・B・IR・B2などの各単色光画像が出てきます。