Jupiter Images
2021/07/11(UTC)

 

by M. Murakami

七月上旬まで梅雨空が続いて、撮影の間隔が長くなってしまった。梅雨前線は北上して関東は南側になって晴れ間が出た。
今回は、木星面経度10゚毎の16分間隔撮影をこころみた。
また赤外線漏れのあったWr47BフィルターにはIR/UVカットフィルターを重ねて、効果を検証してみた。
B2フィルター画像同等の青色光画像になり、赤外光の感度は感じられなくなっている。

今回の木星面は、大赤斑の前方の領域を見ている。永続湾BAが西縁に隠れていったところである。
南半球高緯度に明帯が見えている。南南南温帯(SSSTZ)ではないかと思える。
南南温帯白斑はA7,A8が見えている。A7前方の下側にも南温帯白斑(STZ-AWO)の明るさが判る。
大赤斑の前方に伸びるSTr-Band が細く長く続いている。
南赤道縞南組織(SEBs)は濃度があり、凹凸も感じられるが、北側(SEBn)は淡くマダラ模様になっている。

赤道帯(EZ)は、中央のベルト(EZB)に濃度があり茶色に見えている。北側(EZn)は赤っぽく薄暗くなっている。
NEBは南組織はかなり濃く濃茶色に見えている。北組織は淡化してあかるくなり、所々にBargeが見えるだけである。
NTBは幅広のはっきりとしたBeltとして見えている。NNTZ以北は、暗部と明部が入り乱れている。

画像をクリックするとR・G・B・IR・B2などの各単色光画像が出てきます。