Jupiter Images
2021/08/26(UTC)

 

by M. Murakami

八月下旬になっても天候は安定せずに、晴天の夜は少なかった。
この日は、風はないが、薄雲に邪魔をされながらの撮影で、インターバルはやや乱れている。
シーイングは5-7/10とやや良く、四回の経度10度刻みでの撮影が出来た。終了時には、気温28℃、湿度81% だった。
フィルターのセッティングを替えての撮影で、Lフィルターは、Baader (UV/IR) Lフィルターを購入して交換している。

木星面は、大赤斑のはるか前方からで、あまり特徴のないところである。SSTBの白斑のA7とA8が捉えられている。
Bとマークしたところは、淺井氏も同日に指摘しているが、南半球高緯度の赤味のある明部である。
この明部はこの日に認められた明部で、しばらくは同じ位置に継続的に確認されている。
赤道帯北部(EZn)には、青味のあるフェストーンが見えていて、自転と共に移動してゆく。R・IR画像で濃く、位置がはっきりする。
北半球高緯度は、北北温帯稿(NNTB)が断片的に見えて、その北は明班などで乱れている。
NN-LRS1と名付けられた赤味のある明班の位置が判る。

画像をクリックするとL・R・G・B・IR・B2などの各単色光画像が出てきます。