火星 2020/05/14 (UTC)
火星は五月中旬には「みずがめ座」を順行中で、視赤緯も12゚S程度にまで上がってきたが、
観測時の地平高度は、30゚を少し越したくらいで、なかなか高くならない。
この日は、スワン彗星撮影後の火星で、すでに明るくなっていて一回だけの観測になった。
風はなく快晴だったが、撮影中に薄い雲が出てきた。
シーイングは4-5/10、透明度は3-4/5程度であった。
少し視直径が大きくなったが、まだ詳細は捉えられない。今回も、南極冠が大きく写っている。
南半球に拡がる暗部は、Solis L(ソリス・ラクス)あたりから、Daedalia(ダエダリア)・M.Sirenum(マレ・シレーナム)かけてのもの。
Tithonius L(チトニウス・ラクス)は、Agathodaemon(アガトダエモン=マリネリス渓谷)の先端にあたる。
北半球には、暗色模様の少ない砂漠地帯が拡がっている。
画像をクリックすると、各フィルターで撮影した全画像を見ることが出来る。
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