火星 2020/05/28 (UTC)

 

 

by M.Murakami

この日は穏やかな晴天となり、木星に次いで火星の撮影に入った。観測時の地平高度は、40゚程にまで昇っているようになった。
薄明が始まっているので、インターバルを採らずに3セット撮影をした。2セット目の撮影の途中から薄雲が出てきた。
寒気が入っていてさざ波のような細かいブレがあり、シーイングは4/10、透明度は3/5程度であった。

暗色模様が参考図のように少し捉えられる様になった。南極冠が大きく写っている。
南半球に拡がる暗部は、南極冠に接して、ヘレスポントスの凹地(Depressiones Hellesponticae)が濃度がある。
中央にはシヌス・サバエウス(S Sabaeus)からシヌス・メリディアニ( S Meridiani)の暗帯が感じられる。
北半球の夕方の欠け際にはシュルティス・マイヨル(Syrtis Mj)があるが、はっきりと捉えられていない。

画像をクリックすると、各フィルターで撮影した全画像を見ることが出来る。