火星 2020/08/08 (UTC)
今年の7月は関東南部では、梅雨空が続いて火星の撮影は出来なかった。
関東の梅雨明けは8月はじめにずれ込んで、この日になって夜半過ぎからの撮影が出来たが、だいぶ間隔が開いてしまった。
7月21日からはネオワイズ彗星を見に蓼科へ入ったが、曇天続きで31日になって見えたときにはすでに衰えた姿だった。
この日は、雲もなく20分インターバルの撮影が6回出来た。火星の高度は45°から60°程に高くなったが、
シーイングは良くなず、視直径も15秒角を越えて大きくなっているが、主な暗色模様が捉えられただけだった。
南半球には、ヘッラス(Hellas)が夕方に廻って隠れていった。後方にはノアキス(Noachis)の暗部が拡がっている。南極冠が白く明るい。
北半球では、シュルティス・マイヨル(Syrtis Mj)は隠れて行き、シヌス・サバエウス(S Sabaeus)・シヌス・メリディアニ(S Meridiani)
の暗帯が入ってきている。その北には、アエリア(Aeria)・アラビア(Arabia)の砂漠地帯が明るく拡がっている。
画像をクリックすると、各フィルターで撮影した全画像を見ることが出来る。
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