火星 2020/08/14 (UTC)
この日は木星を眺めた後の早い時間から始めて、火星の高度はまだ低く20°程からだった。
シーイングは7/10、透明度は3-4/5とまずまずで、風も弱く穏やかな天候だった。
20分インターバルで六回撮影した頃には、40°程に高くなったが、16hGMTには曇って終了とする。
火星面は、中央のマレ・キムメリウム(M.Cimmerium)の暗部が廻って行き、
朝縁からは、シュルティス・マイヨル(Syrtis Mj)が出てくるという景色である。
シュルティス・マイヨルに先立って、マレ・チュレッナム(M Tyrrhenum)の暗部があり、
マレ・キムメリウムとの間を分ける明部がヘスペリア(Hesperia)である。
南極冠の周囲にはマレ・クロニウム(M Chronium)がうす暗く、マレ・キムメリウムとの間の明帯には、
エレクトリス(Electris)・エリダニア(Eridania)・南アウソニア(S Ausonia)などの大陸が連なるが境界は明瞭でない。
後半には、南半球の朝縁からヘッラス(Hellas)が明るく入ってきている。
北半球では、エリシウム(Elysium)の五角形の明部が廻っているが、はっきり捉えられていない。
画像をクリックすると、各フィルターで撮影した全画像を見ることが出来る。
Copyright 2014-2020 一星会 (Isseikai)