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火星 2020/08/28(UTC)
MM氏のコメント
火星画像、拝見いたしました。 B光にはアルシア雲が捉えられていますね。これがRGB単色画像の醍醐味です。
この季節(270°Lsころ)の特徴的な現象で、融解した南極冠の水蒸気が北半球へ移動していくときに現れると言われる現象で、オリュムプス・モンスには掛かりません。赤道付近のパボニス・モンスには掛かるようです。
この二つの高山に掛かる午後の白雲が右側で夕縁にかけて、B光画像ではW型の雲に発展することも知られています。
逆の季節で、北極冠から南へ水蒸気が移動する季節では、アルバ・パテラ、オリュムプス・モンス、アスクラエウス・モンスと、北緯の高い順番に山岳雲が掛かります。(050°Ls頃からです)
次にこの地域が見えるときには、すでにアルシア雲の活動は終わってしまっているかも知れません。
同じような接近でも、地上から見える地域の季節(Ls)が同じにならないで、再現性がないところが火星観測の難しさです。
そのようなわけで、世界各地と観測ネットワークが出来るのを、昔の火星観測者は目指していました。
今はインターネットで即時に画像のやりとりのできるので、様々な情報が入って来て、状況の理解が出来るようになっています。
アルシア雲に関しては、今回纏めた『火星通信』の、9月上旬のレポートにも取り上げてあります。 ご覧ください。