火星 2020/10/05 (UTC)

 

 

by M.Murakami

10月になっても秋晴れとはならず、雲の出ることが多かった。この日も「いて座」の木星の撮影後に「うお座」の火星に望遠鏡を向ける。
高度はまだ40°ほどと低く、一回撮影したところで曇られてしまう。シーイングは3-4/10、透明度は3-2/5 とあまり良くなかった。

火星面は、ソリス・ラクス(Solis L)が中央にさしかかるところで、午後面には、マレ・エリュトゥラエウム(M Erythraeum)の暗部が拡がる。
北半球の夕縁にはマレアキダリウム(M Acidalium)が残り、マレ・シレーナム(M.Sirenum)が朝縁から顔を出している。

南半球の午後側にはマレ・エリュトゥラエウムの暗部が拡がり南側にはアルギュレ(Argyre)も残っている。
マルガリティフェル・シヌス(Margaritifer S)も残っていて、クリュセ-クサンテ(Chryse-Xanthe)あたりの明るさもある。

アウロラエ・シヌス(Aurorae S)からはアガトダエモン(Agathodaemon)が延びていて、
ガンゲス(ganges)との間のオピル(Ophir)が明るく、明るさはタルシス(Tharsis)に繋がっている。

画像をクリックすると、各フィルターで撮影した全画像を見ることが出来る。