火星 2020/10/20 (UTC)

 

 

by M.Murakami

南中は13:58GMTで、南中後は20分インターバルにして火星面経度で5°ごとの撮影が五回できた。
雲の邪魔もあり、シーイングはだんだん悪くなって、4-3/10程度になった。

火星面は、シュルティス・マイヨル(Syrtis Mj)が夕方に廻って隠れてゆこうとしていて、中央にはシヌス・サバエウス
(S Sabaeus)からの暗帯かあり。朝縁にはマレ・アキダリウム(M Acidalium)が入って来ようとしている。

ヘッラス(Hellas)とマレ・セレペンティス(M Serpentis)の間にはヤオニス・レギオ(Yaonis R)の明るさが判る。
シュルティス・マイヨル(Syrtis Mj)の夕方側のリビュア(Libya)には、夕靄が明るくB2画像でわかる。
クリュセ(Chryse)からオクシア・パルス(Oxia Pauls)を越えてアラム(Aram)に明るさの拡がっているのが感じられる。
B2画像では朝縁の赤道付近と南半球高緯度側に明るさがあり、北極雲の明るさも捉えられている。

画像をクリックすると、各フィルターで撮影した全画像を見ることが出来る。