火星 2020/11/13 (UTC)

 

 

by M.Murakami

前日12日には、日本からほぼ正面のクリュセ(Chryse)北部でダストイベント(黄雲現象)が発生したことが伝えられた。
この日も早い時刻からの撮影となり、高度はまだ45°と低かったが、途中雲に邪魔をされながらも40分インターバルが6回撮影できた。
はじめは正面に見えていた黄雲域は、ほとんど姿を変えずに東(左側)に自転して隠れていった。

火星面は、夕方に シヌス・メリディアニ(S Meridiani)があり、ソリス・ラクス(Solis L)が朝縁近くという所から始まっている。
黄雲域は灰色と白色に示した領域で、前日の発生域から南に共鳴して、エオス(Eos)辺りに二つ玉で拡がっている。
一部はマリネリス渓谷の低いところを明るく埋め尽くしていて、アガトダエモン(Agathodaemon)にまで伸び込んでいる。
大きな画像には、同日のKudoh氏の画像を引用して、黄雲域の詳しい状況を示している。

R光のモニター上でも、エオス辺りではコアが二つ並んでいて、マリネリス渓谷沿いの明るさも判るとのメモが残っている。

画像をクリックすると、各フィルターで撮影した全画像を見ることが出来る。