火星 2020/11/17 (UTC)
黄雲発生六日目となり、前日に続いての観測だが、黄雲域の中央に出て来る、南中(11:52 GMT)前の遅い時刻からの開始とした。
シーイングは始めは良く8-7/10だったが、だんだん悪くなっていった。それでも40分インターバル撮影が五回出来た。
西側のソリス・ラクス(Solis L)の朝方側に拡がっている活動の様子を捉えようとしたが、それが誤算だった。
この日には、シヌス・メリディアニ(S Meridiani)のが黄塵に覆われて、デウカリオニス・レギオ(Deucalionis Regio)にも淡い黄雲が拡がって、
シヌス・サバエウス(S Sabaeus)は北岸が濃く見えているだけになって、新しい活動が東側で発生していた。H Asai氏の同日の画像に捉えられている。
黄雲域は灰色と白色に示した領域で、始めに活動が見られた エオス(Eos)辺りに明るさのコアがあるとしている。
東西に拡がりが出てきて、参考図は二枚とした。
早い時刻の観測は、大きな画像にT Kumamori氏の画像を引用して参考にしている。
東側への拡がりは、Kumamori氏の画像に見られるように、デウカリオニス・レギオ(Deucalionis Regio)に達していて、
その南にも、アルギュレ(Argyre)からノアキス(Noachis)西部に達する拡がりがある。
ソリス・ラクス(Solis L)側の拡がりは、半分隠した南側の幅広の明帯が、アオニウス・シヌス(Aonius S)に達している。
パシス(Phasis)は越えていないようである。タウマシア・フォエリックス (Thaumasia-Foelix)は、新しいダスト・イベントで明るくなっている。
北半球では、クリュセ-クサンテ(Chryse-Xanthe)付近の明るさが残っている。少しは赤道を越えてアラム(Aram)に達している。
画像をクリックすると、各フィルターで撮影した全画像を見ることが出来る。
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