火星 2020/11/18 (UTC)

 

 

by M.Murakami

前日のダストイベントの活動域が東に拡がったこともあり早い時刻より始めるが、断雲が流れていて始めの観測はうまく行かなかった。
二回目からは雲が無くなり、撮影できたがシーイングは4/10程と勝れなかった。風はなく、気温は16℃湿度は82%と天気は下り坂。
四回目には南中を過ぎていて、シーイングもさらに悪くなり、この回で終わりとした。

黄雲発生七日目となった。前日には、シヌス・メリディアニ(S Meridiani)が黄塵に覆われていたが、この日には回復していた。
他の方の観測を総合すると、黄雲域は始めに活動が見られた エオス(Eos)辺りと、アルギュレ(Argyre)が今日も明るく見えている。

アルギュレ付近から東へ拡がる浮遊黄塵は、ノアキス(Noachis)に拡がり、一部は高緯度に伸び込んで、ヘッラス(Hellas)の南に達した。
デウカリオニス・レギオ(Deucalionis Regio)からは、ヘッラスの北側にも明るさが拡がり始めているのが見られる。
西側にもソリス・ラクス(Solis L)の南側に雲帯が延びて、ソリス・ラクスを一部隠して、雲帯はパシス(Phasis)の東側まで廻り込んでいる。
このソリス・ラクスの南に延びる雲帯の南極冠側は、B光では暗く写り、赤黒い領域になっていると思われる。

アラム(Aram)の明るさは今日も残り、北半球では、クリュセ-クサンテ(Chryse-Xanthe)付近にも明るさがある。

大きな画像には、前日との比較のために、回復したシヌス・メリディアニ付近の様子を、Kumamori氏の17日・18日の画像を並べてみた。


画像をクリックすると、各フィルターで撮影した全画像を見ることが出来る。