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火星 2020/12/06(UTC)
MM氏のコメント
接近後半には、外国からの画像がガタ減りするのは、いつものことで仕様がないのですが、北半球は冬になってきたこともあり、ヨーロッパでは天候がすぐれないようです。
日本の各氏も、冬晴れの地域でもシーイングの悪さと視直径の低下で、思うような画像は得られなくなっています。 熊森氏も自宅ベランダからの撮影で、火星の赤緯が高くなって、高度が出てきたので、上の階のベランダにけられるようになってしまい、早い時間の観測だけになってしまいました。 というわけで、寄せられる画像からは、ダストの活動の様子を窺うことが難しくなっています。
今回の貴君の画像の領域は、今回のダストイベントの影響の及んでいない地域で、あまり異常がないように思えます。 ただ火星全面にはダストベールが拡がっていると思われ、全体に暗色模様の見え方が悪くなっていると思われますので、処理の際はご考慮ください。
これから、Solis L領域が見えてきますので、何か変化が見られるかもしれません。 今しばらくの監視をお願いしたいところです。天候の許すかぎり、撮影を続けてください。
ピーチ氏の地名入りの火星図は役に立つことと思います。