by H.Asai
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今年の5月~6月にかけて撮影した火星の画像です。
火星は今年の5月31日に地球に0.5AUまで接近しましたが、今はどんどん遠ざかって1AUを超えております。
また大きさも10"を割っています。
撮影はCelestron C11(F=10、d=27.9cm)で行い、バローレンズなしの画像は、2倍に拡大しております。
全体的に火星通信のようなきれいな画像ではありませんが、この中では5月28日の画像が一番よく生成されております。
また、後半は主にVixenの2倍のバローレンズで撮影しましたが、シーイングがよくないのと、
焦点がいまいち定まらないため、バローレンズなしの画像と比べてよくありません。
焦点については今後の課題です。
また、6月には工藤氏のアドバイスにより、LRGBの各画像を1万枚以上撮影し、
その中から100枚の良い画像をスタックして画像生成をしたところ、
以前よりは少し良い画像が得られるようになりました。
但し、サイズが4GB近くなると、AS!2での最初のAnalyzeステップがメモリー不足で途中で止まってしまいます。
また、4GBを超えるファイルはAS!2では、32bitのWin7では読めません。
これを解決する方法として、無料ソフトのPIPP(Planetary Imaging PreProcessor)を使用して、各画像のリサイズを行い、
AVIファイル全体のサイズを小さくすることによりAS!2が稼動するようになりました。PIPPでは4GBを超えるファイルも読めます。
PIPPは他の機能として、画像を間引いたりすることもできる便利なツールです。
なお、RGBのカラーバランスですが、村上氏の指摘のように、そのままだとBが強いので、Bを弱めております。
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