by H.Asai, Funabashi
2月11日の夜に月が高度によってどのように明るさが変化するか調べてみました。
高度は9度~18度の間でデジカメで5分おきに撮影し、ステライメージで月の2地点の各RGBの明るさを調べました。
その結果は、比較的暗いA地点では、R、G、Bとも明るくなっており、変化の割合は、B、G、Rの順です。
明るいB地点では、Rはすでにほとんど飽和しており、明るさは変化しませんでしたが、G、Bとも明るくなっております。
月の高度と明るさの関係をグラフにしたところ、A地点ではR、G、Bとも高度に比例して変化しており、B地点では、
R以外は高度に比例して変化しております。
天体の可視光が大気による散乱の影響を受けるのは、
天頂付近では波長が短い青色ですが、
高度が低くなるにつれ通過する大気の厚さが大きくなり、
緑や赤の光も影響を受け、地平線近くになると、
赤色のみが地平に届くことになります。
従って、低高度の天体撮影の場合には、明るさや色の補正が必要となります。
もし、地球の大気が今よりも何倍も厚くなっていたら、昼間でも太陽は赤く、空も常に赤く、まったく別の地球になっていたかも知れません。
詳細については、添付のPDFファイルを参照ください。
PDFファイル