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月のナトリュームテイル 2025/11/20-11/21
昨年の12月に初めて撮影で来て以来、毎回月のナトリューム尾を狙ってきましたが、今年の2月に撮影できた他は天候が悪く撮影できていませんでした。
今回は天候に恵まれて3回目の撮影成功となりました。
ナトリュームの光は昔よくトンネルの照明使われていた黄色い光(589nm)です。この光だけを通すナローバンドフィルタを付けて撮影しています。
これだけでは写ったものが果たしてナトリュームの光か確証が持てないので、隣接する波長580nmのフィルターでも撮影して比較をするようにしています。
589nmのフィルターで写っていて、580nmのフィルターで写っていなければ写っているものはナトリュームの光だろうということです。
レンズはSamyang85mmを使用し、カメラはASI2600MMProで撮影しています。写角は約15x10度程度です。
各々2分露出で589nm2枚、580nm1枚を繰り返し撮影しました。
今回は新月の1日前から2日後まで計4晩撮影できました。全夜概ね快晴でしたが、尾が写ったのは新月の夜とその次に日だけでした。
大きさ、移動状況は本年2月の時とほぼ同様でした。
月のナトリューム尾の位置の予報は無いので、撮影するには何らかの方法で目星を付けなければなりません。
これまでの観測や今回の観測から次のことが言えます。
- 尾は黄道の付近に現れる。
- 尾の位置は一日に3度程度東へ移動する。
- 今回は基準となる太陽の反対側(赤経:観測時の太陽の赤経+12時、赤緯:ー観測時の太陽の赤緯)から5度西のところに尾があった。(新月から0.28日経過した時点)
- 太陽の反対側は一日に1度東に移動する。
以上から、観測時の新月からの経過日数をd(日)とすると、ナトリューム尾の位置はその時点の太陽の反対側を基準として5.6 - 2 * d (度)西の黄道付近にあるということになります。(例:新月後0.5日の時は太陽の反対側から西に4.6度の黄道上に現れる・・・はず)
月の尾はいつでも見られるものでなく、以前に示した文献にもあるように新月後0.5日ぐらいが最も明るくなりその前後では急速に暗くなるようです。
WIKIPEDIAにも簡単な説明があります。 Sodium tail of the Moon - Wikipedia
11/20画像
11/21画像
11/20-21位置と移動
580nmフィルターで撮影した画像との比較
589nmのナトリュームフィルターと9nmずらした580nmフィルターで撮影した画像では月のナトリュームテイルは写っていないことがわかる。