ふたご座流星群の母天体 小惑星ファエトン 2017/12/17

小惑星ファエトン(3200)は、ふたご座流星群の母天体です。 流星群の極大は14日の午後でしたが、この小惑星が地球に最接近したのは、12月16日23時(UT)です。 地球に、0.07au(1030万km)まで接近しました。明るさは、SN10で11.3等です。 この小惑星を撮影したのは17日と、最接近直後でしたので、 みかけの動きが大きく撮影している間に大きく移動しているのが認められました。 撮影画像については、「その他」のページを参照ください。

Sky and TelescopeのWeb版によると、最近では、小惑星ファエトンは、岩石彗星(rock comet)と考えられております。大きさは、直径が5.1km、軌道要素としては、周期が1.4年、近日点距離が0.14天文単位と離心率が大きな楕円軌道です。近日点では太陽に近いため、その熱で、構成する岩石が膨張・崩壊して数mmと小さな小石となり、太陽風により飛ばされて軌道上に拡散し、その軌道を地球が横切ると流星群が生じると考えられております。詳細は、 (Sky and Telescope) を参照ください。