静止衛星と地球の影 2019/12/21

作者名
H. Asai

オリオン座のM42を撮影すると、赤道上空にある静止衛星が数多く写ります。 そこで、どのような条件の時に静止衛星が画像に写るのか、地球の影の位置と大きさを分析してまとめました。

静止衛星と地球の影
分析レポート

その後、船橋の自宅でも南東の方向にあるM42を撮影したところ、やはり静止衛星が写っておりました。 12/23、自宅で南東方向からM42を撮影し、静止衛星が写るかどうかテストしてみました。

添付がその画像です。暗いですが、階調を強調にすると浮き出て来ます。 恒星追尾ですと、衛星像は流れるので、衛星だけ写すなら、追尾をやめればもっと明るく写ります。 大きい衛星ですと、その形がわかるかも知れません。 東よりの撮影はしませんでしたが、もともと暗い(<9等)、太陽の反射面積の減少、かつ地平線に近いので写らないかも知れません。

余談ですが、市街地でもM42はそこそこ写ります。添付画像は、強調したために中心部が飽和しております。

1.

開始時刻:20:48、方位角:134度、仰角:37度

静止衛星: TianLian 1-02、37737、東経171.0度、赤道と2.7度傾いた軌道のため、画像の軌跡が斜めになっています。

2.

開始時刻:21:28、方位角:143度、仰角:43度

静止衛星: Superbird8、43271、東経162度、赤道との軌道の傾き0.0度、画像の軌跡が水平になっています。